北九州の民話  
[神さまの恋] [與次兵衛の瀬] [足立の長者] [愛宕山の鷹狩り ]
[貫の夜這い龍] [みる鼻・きく鼻] [愛馬の仇討] [そば食上人様] [堀川かっぱ]
[華姫・六郎太物語 ] [天邪鬼といばら] [おトラばあさま] [馬ん尻を覗く話] [亀の甲岩]
 

 
足立の長者
切絵:芹田騎郎

足立の長者

 
   足立の妙見神社の下の九郎原村に、木挽の安さんという人がいた。安さんは腕のいい正直者で近隣の村人から好かれていたがお金は全て酒代に消え、貧乏だった。
 ある年の暮、大雪の日に出産間近の妙見山の山姥が安さんのところに、産着を乞いにきた。安さんは、なけなしの着物を産着にと与え、小屋を産屋として提供した。
 翌日、山姥は元気な男の子を産み、安さんはその子供に足立丸と名付けた。
 翌年の春、山姥は持っていると長者になれるという箱を置いていった。安さんは、それから働けば働くほどお金が貯まるようになり、「足立の長者、妙見の分限者」と呼ばれるお金持ちになった。
 


北九州市観光課